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11/04/25 (月)

『ある日ある時』震災 01

 三陸沖地震・・・、やはり、スイッチだったようだ。目覚めさせてしまったようだ。

 とうとう来た!!

 ある程度の衝撃緩衝装置が付いているタクシーの中に居る限り大丈夫!!しかし、甘かった運転席に座っていても、助手席まではじき飛ばされそうな衝撃的な揺れが襲ってきた。

 線路の向こうに建っている電柱が見る間に傾き始めた!!

 尋常ではない揺れの規模に、すぐさま、つるちゃんに電話したが電話に出ない!!相当動揺してるはずだ!!

 駅構内から即座に飛び出し、家に急ぐ。

 つるちゃんも、芙美恵も知的障害者、今回のような事態に時間を置かず、瞬時に自由に行動に移せる、しかも半月以上の休日で家族と一緒、勤務時間中も、ある意味自由時間、なのにある程度の収入は得られる。

 そんな仕事はタクシーしかなかった。その他の選択肢は思いつかなかった。

 『きのうの地震、宮城県沖地震に影響ないの?』
 「学者さんは、直接影響ないって言ってました。」
 『何でそんなこと言えるのよ!』
 「まったくです。自然相手に科学通用すると思ってるのは、大きな間違いだよ。思い上がりもいいとこ、前回の宮城県沖地震の時は、東京にいて、揺れを経験してないんですよ。」
 『へぇー、そうなんだ?』
 「今から楽しみにしてるんですよ、どんな揺れなのか?」
 『同じ!地震が起きると、娘と一緒にきゃー、きゃー言いながら騒いで楽しんでる。』
 「あの揺れ、オキロー、目ぇー醒せぇー、出番だぞうーて、揺り起こしたような気がするですけど・・・」
 『そうかもよ、学者の言うことなんか、あてにならないし・・・』


 ※ 突然やってくるので、驚くのも無理ありませんが、揺れそのものは、数秒から1分程度らしいです。今回は、少々長かったようですが、驚いても決して慌てない事。ましてや、むやみに怖がるなど無意味で、努めて冷静になる事。自分に言い聞かせる事。

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