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 第四に しばらく 権経を閣いさしおて 実経に就くことを明さば、問うて云く証文如何、答えて云く 十の証文有り法華経に 云く「ただ大乗経典を受持することを楽てねがっ乃至余経の一偈をも受けざれ」一是涅槃経ねはんぎょうに云く「了義経に依って不了義経 に依らざれ」了四義十経余と年云をう不二是法華経に云く「此の経はたもち難し若し暫くも持つ者は我即ち歓喜す諸仏も亦然なり 是の如き人は 諸仏のめたもう所なり、是れ則ち 勇猛なり 是れ則ち精進なり 是を戒を持ち頭陀ずだを行ずる者と名 く」 唯末法代華に経於をて持四戒のと持為戒す無三是 涅槃経に云く「乗に かんなる者に於ては 乃ち 名けてかんと為さず戒緩かいかんの者に於て は 名けて緩と為さず 菩薩摩訶薩ぼさつまかさつ・此の大乗に於て 心懈慢けまんせずんば是を奉戒ぶかいと名づく正法を護らんが為に大乗の水 を以て而も自ら澡浴そうよくす是の故に菩薩・破戒を現ずと雖も名づけて緩と為さず」を此流の通文すはる法文華な経りの 四是 法華経四に 云く「妙法蓮華経・乃至・皆是真実」の此証の明文なはり多 五是法華経第八普賢菩薩の誓に云く「如来の滅後に於て閻浮提の内 に 広く流布せしめ 断絶せざらしめん」六是法華経第七に云く「我が滅度の後・後の五百歳の中に 閻浮提に於て断絶 せしむること無けん」の釈誓迦な如り来 七是法華経第四に 多宝並に 十方諸仏来集の意趣いしゅを説いて云く「法をして 久しく住せ しめんが故に ここに来至し 給えり」 八是法華経第七に 法華経を行ずる者の住処を 説いて云く「如来の滅度に於て まさ に一心に受持・読・誦・解脱・書写して説の如く修行すべし所在の国土に乃至・若は経巻所在の処若は園の中に於て も 若は林の中に於ても 若は樹の下に於ても 若は僧坊に於ても 若は白衣の舎にても若は殿堂に在っても若は山谷こう にても 是の中の皆塔をたてて供養すべし 所以ゆえんいかまさに知るべし是の処は即ち是れ道場なり 諸仏ここに於て阿耨多あのくた 藐三菩提みゃくぼだいを得給う」九是法華経の流通るつうたる涅槃経の第九に云く「我涅槃の後正法未だ滅せず余の八十年・爾時そのとき 是の経閻浮提えんぶだいに於て 当に広く流布すべし 是の時 当に諸の悪比丘有るべし是の経を抄掠しょうりゃくして分って多分と作し能 く 正法の色香美味を滅す是の諸の悪人復是くの如き経典を読誦すと雖も 如来深密の要義を滅徐して世間荘厳せけんそうごんの文を 安置し無義の語をかざり 前をとって後に著け 後をとって前に著け前後を中に著け中を前後に著けん当に知るべし是くの                                         p.四二